妊娠検査薬で無事に陽性反応が確認できたら、「いつ初診に行けば良いの?」「どうやって病院を選んだらいいの?」「持ち物は?」「服装は?」「どんなことをするの?」というさまざまな疑問が出てきます。
今回は初診に行く際に知っておきたいことをまとめました。
初診に行くタイミング
正常な妊娠って?
妊娠検査薬で陽性が出ても「正常に妊娠している」ということではありません。
陽性反応が出ても、化学流産や子宮以外の場所で妊娠している異所性妊娠(子宮外妊娠)などの可能性もあります。
病院に行き、経膣エコーで子宮内に胎嚢(赤ちゃんの袋)が確認されて、はじめて「正常な妊娠」と診断されるのです。
胎嚢の直径が2mm以上になると、エコーで確認できるようになります。
この大きさは妊娠4週後半に相当します。
正常な妊娠では、妊娠4週で約80%、妊娠5週でほぼ100%の確率で、子宮内に胎嚢が確認できるようになります。
初診に行く時期のオススメ
病院に行って、エコーで胎嚢の確認ができるようになるのが妊娠4周後半〜5週ごろ。
生理予定日から1〜2週間経った頃ですね。
初診に行くのは、この生理予定日から1〜2週間経った頃がオススメです。
これより早いとせっかく病院に行ったのに、まだ胎嚢が確認できず「また1週間後に来てください」となります。
特に問題のない正常な妊娠の場合の診療は、自費診療となり保険適応外です。
そのため、妊娠が確認できるまで何度か通院し、出費がかさむ!なんてこともあります。
また、反対に遅すぎると異所性妊娠の場合には命に関わる危険性があります。
たとえば子宮内ではなく卵管内で妊娠していると、赤ちゃんの成長によって、卵管が破裂してしまう恐れがあります。
なので、遅すぎる受診は危険です!!遅くとも妊娠8週頃までには受診して下さい。
ちなみに、妊娠5週終わりから6週には胎児の心拍が確認できます。
心拍まで一気に確認したい!と思われる方は、妊娠6週頃に行くのもオススメです。
妊娠週数の数え方
先程から妊娠○週とよく表現していますが、ここで妊娠週数の数え方を説明しておきます。
妊娠週数の数え方は、前の生理開始日を0週0日として数えます。
しかし、生理周期が28日より長い方や不規則な方では、排卵時期が遅くなることが多いです。
つまり、最終生理から数えた妊娠の週数はあくまでも仮の週数です。
わたしの生理周期は32日前後と少し長め。
そのような方は、排卵日を14日として数えることで妊娠週数の補整ができます。
計算が難しい!と思われる方は、インターネットで「妊娠週数 計算 排卵日」と検索してみてください。
排卵日を入力するだけで、現在の妊娠週数や出産予定が分かります。
しかし、これもまた仮の週数・予定日です。
正確な妊娠週数や出産予定日は、病院に行き診察してもらい、胎児の大きさからのちに算出します。
初診の時期(わたしの場合)
1度目と2度目の妊娠では、5週4日目に。3度目の妊娠では、5週3日目に受診しました。
3回とも初診で胎嚢確認ができました。
1度目は、はじめての妊娠で不安でした。2.3度目はこれまで流産したことによってさらに不安で・・・
一刻も早く胎嚢確認して安心したい!という思いで5週半ばで行きました。
3度目の妊娠時には初診で子宮内に出血があることが分かり、その日から出血を抑える治療をすることが出来ました。
早めに初診に行って本当に良かったと思っています。
病院の選び方
病院選びのポイントは3点あり、「通いやすさ」「評判の良さ」「妊婦検診、お産まで診てもらうのかどうか」という観点で、病院を選ぶことが大切です。
わたしもこの3点を軸に病院を選びました。
通いやすさ
自宅から近い、職場から近いなど、
自分の生活に合わせて、通いやすい場所にある病院を選ぶのがオススメです。
わたしの場合、体調不調が突然やってくるなどで近くに病院があると本当に助かりましたし、安心感がありました。
また、電車やバスなどの公共交通機関で行く方は最寄駅から近いか、自家用車で行く方は駐車場があるかなども大事なポイントです。
妊娠初期のつわりに始まり、腰痛、お腹の張りなど妊娠中のマイナートラブルを抱えながら通院することも考えられます。
ですから、「通いやすい場所にある」というのは非常に大切なポイントですよ。
評判の良さ
ネットの口コミや友達などに聞いて、選ぶのもいいかもしれません。
しかし、ネットに書かれている口コミが全て正しいわけではありません。
医師、スタッフさんとの相性や病院の雰囲気は実際に行ってみないと分からないもの。
行ってみて「なんだか合わないな」と思うなら、次回から病院変更するのもアリだと思います。
妊婦健診やお産まで診てもらうのかどうか
大まかなで良いので出産プランを考えておくことも必要です。
「妊娠判定をしてもらった病院で、妊婦健診をして、お産までしたい」という方
「妊婦健診は自宅の近くがいいけど、産むのは里帰り出産の予定」いう方
これにより病院選びも変わってきます。
どこの産婦人科でも、妊娠判定の検査はできますが、その後の妊婦健診やお産まで取り扱っているかどうかは病院によって異なります。
また、分娩施設のない病院や不妊専門クリニックなどでは初回の妊婦健診は行えても、12週くらいを目処に転院する必要のある病院もあります。
個人病院、総合病院、大学病院、助産院…
様々な選択肢がありますので、ご自身のライフプランに合った病院を選んでくださいね。
その他の選び方
その他の選び方のポイントもいくつか挙げておきます。
これらのポンインとはご自分の生活環境や性格によって、重視するかどうか異なります。
ぜひ、参考にしてくださいね。
初診の費用の目安
正常な妊娠での初診では、保険適応外となり自費診療となります。
地域や病院によって違いがありますが、初診では大体2000円〜10000円かかります。
ちなみにわたしが行った病院の初診時の費用は…
自費診療なので、かなり病院によって幅があります。
ちなみにDクリニックを初診で訪れた際、子宮内に出血が見つかり黄体ホルモンの注射を行いました。
Dクリニックでは自費診療とはならず、保険適応により3割負担だったため、出費は抑えられました。
この辺りは病院側のさじ加減にもよります。
お金儲け主義の病院なのか、良心的な病院なのか・・・笑
初診に行く際は、お財布に1万円は入れておけば安心です。
それでも心配な方は、病院に電話して大体の金額の目安を聞いておくと良いでしょう。
初診時の流れ
一般的な初診の流れを記載します。
何をするのか知っているだけで、安心感がありますよね。
- STEP1受付
- STEP2問診票の記入
- STEP3身体検査
尿検査・採血・体重測定
- STEP4診察
既往歴や最終生理日などの確認
- STEP5内診
内診台に上がって、経膣エコーで胎嚢が見えるか確認
- STEP6診察
エコーの結果、今後の予定などの説明
- STEP7お会計
尿検査は必ずあるので、事前にトイレに行かないように注意してくださいね。
初診時の服装はワンピースが便利
初診時には内診があるので、着脱のしやすい洋服と履き物で行きましょう。
着脱が少なく、たくし易いワンピースかワンピースが便利です。
ワンピースかスカートなら、下着だけを脱いで診察台に上がればスムーズです。
病院にタオルなどが置かれていない場合や、置かれているタオルを使いたくない方は、自分のスカートで前を隠せます。
また、履物は着脱しやすいものを選びましょう。
紐のついたブーツなどは着脱に時間がかかりますし、椅子もなく立って着脱することになるので気をつけましょう。
初診時の持ち物
最低限、現金と保険証さえあれば受診できますが、あれば良いものをまとめておきます。
また、待ち時間が長い時のための暇つぶしグッズ(本など)や、体温調整をするためのカーディガンや掛け物もあればいいですね。
初診に行く前の事前準備
問診票や医師の問診で聞かれて困らないように、以下のことを事前にメモしてまとめておくとスムーズです。
最後に
待ち望んでいた妊娠は嬉しいことですが、産婦人科に行くのって初めはちょっと抵抗がありますよね。
特に内診台・・・
けど、安心してください。医療者はその道のプロフェッショナルです。リラックスしてくださいね。
聞きたいことは何でも聞くのが一番です!
こんなこと聞いたらダメかな?と思わず、気になることは確認してスッキリするのがいいですよ。

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