妊娠初期に「卵巣が少し腫れていますね」と言われると、とても心配になりますよね。
わたしは妊娠2回目に「卵巣が腫れている」と診断され不安になりました。
腫れの原因は「ルテイン嚢胞」でした。
ここでルテイン嚢胞って何?と思う人がほとんどだと思います。
妊娠初期にルテイン嚢胞を指摘された方もいると思いますので、分かりやすく紹介していきます。
ルテイン嚢胞って何?
ルテイン嚢胞は、妊娠初期の女性に比較的よくみられる症状です。
妊娠中に卵巣嚢胞を指摘される人は全体の1〜4%で、そのうちの約半数はルテイン嚢胞です。
安心していただきたいのが、心配し過ぎるような症状ではなく、通常は妊娠経過と共に自然に消えていきます。
エコー画像で見るルテイン嚢胞
ルテイン嚢胞は別名、黄体嚢胞とも言います。
黄体嚢胞は、排卵の際に形成される黄体の中に液体が溜まり、風船のように腫れてしまう状態を指します。
黄体とは
黄体は、妊娠した場合に妊娠黄体となり、ホルモン(プロゲステロンとエストロゲン)の分泌を続けます。
ホルモンを分泌することで、胎盤が完成するまで胎児の成長を見守っているんですね。
この時に妊娠によって母体内で増加した妊娠性ホルモン(hCG)が黄体を刺激してしまうと、黄体嚢胞(ルテイン嚢胞)がとなります。
黄体を刺激する原因
なぜ母体内で増加した妊娠性ホルモン(hCG)が、過剰に黄体を刺激するのでしょうか。
なぜ黄体を刺激することで液体が溜まるのでしょうか。
結論として、具体的な発生メカニズムはわかっていません。
生活習慣が原因となる発生事例も見つかっていません。
今は偶発的な発生と考えるのが自然になります。妊娠経過と共に消えていきますので、心配しすぎないようにしましょう。
ルテイン嚢胞の症状と痛み
ルテイン嚢胞は一時的に卵巣が腫れますが、基本的に害はありません。
ルテイン嚢胞ができただけでは、自覚症状はほとんどありません。
ただしルテイン嚢胞が入っている卵巣が、溜まった液体による重さで捻れる事もあり、それにより痛みと同時に吐き気や嘔吐が現れることもあります。
膨らんだ部分が破裂する可能性もあり、漏れた液体による刺激で軽度の痛みが現れることもあります。
妊婦検診のエコーで問題ないかチェックしていくことが大切です。
ルテイン嚢胞の治療方法
ルテイン嚢胞は自然に消えていくもので、治療せずに経過観察するのが一般的です。
病院によっては、激しい運動や性交渉を控えるように指導があります。
小さくても5cmを超えている場合は、卵巣が捻れたり破れたり、分娩の妨げになることがあります。
完全に捻れてしまった場合は手術療法が必要になります。
破裂した場合は、必ずしも手術が必要なわけではありません。お腹の中での出血や痛みが軽度であれば、経過観察していきます。
ルテイン嚢胞の経過記録
ルテイン嚢胞のケース1
- 妊娠6週
左の卵巣が7cmほど腫れていると指摘 心拍確認あり
- 妊娠10週
卵巣の腫れは8cm
- 妊娠16週
卵巣の腫れが自然になくなる
- その後
無事に出産
ルテイン嚢胞のケース2
- 妊娠初期
妊娠初期に卵巣の腫れを指摘
- 妊娠8週
卵巣の腫れは8cm
- 妊娠12週
卵巣の腫れが小さくなる
- その後
無事に出産
わたしが経験したルテイン嚢胞
- 妊娠5週4日
初診で右の卵巣の腫れを指摘
卵巣の腫れは5cm
胎嚢を確認
心拍は確認できず
- 妊娠7週0日
卵巣の腫れは継続
卵黄嚢を確認
心拍は確認できず
- 妊娠9週0日
流産となり、手動吸引法手術を行う
- 流産手術9日後
卵巣の腫れが小さくなる
わたしの場合、流産となりましたが、流産とルテイン嚢胞の因果関係はありません。
流産手術の方法については、こちらに詳しく紹介しています。
ルテイン嚢胞は妊娠性の嚢胞なので、流産後の腫れは自然と消えてなくなりました。
ちなみに1回目の妊娠ではルテイン嚢胞にならず、残念ですが流産を経験しました。
3回目の妊娠では、ルテイン嚢胞にならず順調に経過しています。
まとめ
「ルテイン嚢胞って何?知っておきたい症状と治療法をブログで紹介」について書いてきました。
ルテイン嚢胞であれば、妊娠12週に小さくなり、胎盤ができあがる妊娠16週には自然と消えます。
その後の妊娠経過に影響はありません。
嚢胞の大きさや症状によって安静の指示がある場合もあるので、医師の指示を仰いで下さいね。
過度に心配し過ぎず、「胎盤の形成や妊娠の継続に必要なホルモンが頑張って分泌されているんだな」と前向きに捉えて、ゆったりした気持ちで経過観察するのが良いです。
このブログでは、妊活妊娠中に役立つことを紹介しています。チェックしてみてください^^

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