妊娠が発覚してから約2週間。
7w2dに突然出血し、切迫流産と診断されました。
徐々にお腹の痛みや出血も強くなり、進行流産になってしまいました。
悲しいことですが、初期の流産は決して珍しいことではありません。
妊娠した方の6〜7人に1人は流産を経験しています。
わたしの経験談をもとに、切迫流産と進行流産についてまとめました。
切迫流産について
切迫流産とは
切迫流産とは、妊娠22週未満に、流産の可能性が通常より高い状態にあることをいいます。
「流産になりかけている状態」であって、まだ赤ちゃんの心拍があって生きている状態のことです。
流産のリスクはありますが、切迫流産と診断された妊婦さんすべてが流産しそうな状態ということではありません。
切迫流産と診断されても、7割程度の方は無事に出産に至ります。
切迫流産の症状
主な症状をまとめました。
正常な妊娠が確認されたあとに、出血で受診した人には、下腹部痛の有無にかかわらず「切迫流産」という診断となります。
妊娠初期の出血は珍しくなく、約4人に1人の妊婦さんにみられます。
少量の血液が付着したり、茶褐色のおりものがみられる程度であれば、多くの場合は自然に治まります。
切迫流産の原因
切迫流産の原因はさまざまですが、母体に原因があるわけではなく、胎児の染色体異常や遺伝性疾患など受精卵の異常であることが多いとされています。
ママが「動きすぎたからなった」「重たいものを持ったからなった」というわけではありません。
切迫流産の治療
流産を防ぐ効果が立証されている薬はありません。
切迫流産の対処法は「安静にすること」です。
医師の指示に従い、安静にしていても必ず流産を防げるわけではありません。
医師の判断で、何らかの薬が処方される場合もありますが、効果が保証されているわけではありません。
進行流産について
進行流産とは
「進行流産」とは、子宮の収縮が始まり、出血とともに子宮の内容物が体外に出てきて、流産が進行している状態のことです。
子宮の内容物がすべて排出されると「完全流産」となり、一部が残っていると「不全流産」となります。
進行流産の症状
子宮収縮が起こり、内容物が排出されるため、激しい腹痛や鮮やかな出血がみられます。
始めは少量の出血であることが多く、腹痛が強くなっていくにつれ、出血量が増していきます。
進行流産の原因
切迫流産と同じように、原因で最も多いのは受精卵の染色体異常です。
受精卵の段階で流産する運命が決まっているのです。まさに自然の淘汰と言えます。
ママの行動や運動が原因で起こるわけではありません。
進行流産の治療・処置
残念ながら進行流産になってしまったら、止めることはできません。
超音波検査で胎児の心拍や子宮内の様子を診て、そこで胎児の心拍が確認できない、胎児が見えない、胎嚢が消失し、異所性妊娠(子宮外妊娠)も否定されている場合は流産が確定されます。
流産確定後の流れは、以下の2つになります。
原則は、子宮内容除去術(流産手術)を行います。
もしくは、経過観察をして自然に子宮の内容物が排出されるのを待つこともあります。
ただし、長く子宮内に内容物が留まることで感染症を起こすことがあります。
流産の状況やリスクを考えて、医師と相談しながらよりよい方法が選択されます。
流産手術について、こちらの記事をご参考ください。
わたしの体験談 切迫流産から進行流産に
初めての妊娠が発覚して約2週間後。
仕事中に突然出血し、切迫流産との診断を受けました。
切迫流産と診断されたわたしの体験談をまとめています。
7w2d 突然の出血
この時点ではまだ職場の人に妊娠したことを伝えていませんでした。
妊娠報告のタイミングはもう少し安定してからで良いかなと考えており、いつも通り仕事をしていました。
なんだかお腹が痛いなーと思いながらも、重たいものを動かした時に腹圧をかけてしまい、少し無理をしてしまったな…と後悔。
お昼前にトイレに行ったところ鮮血が少し付着していました。
多い量ではありませんでしたが、これまで鮮血や茶おりが出たことはなかったので、血の気が引きました。
「すぐに病院に行った方がいいの?」
「でも、まだ仕事の途中だし」
「いやいや、このまま仕事できる?」
と頭の中はパニック。
結局、上司に体調が悪いことを報告して早退しました。
すでにクリニックの午前診が終わっている時間だったので、午後診の一番に行こうと思っていました。
電車と徒歩で自宅に帰り、ソファで安静にしていてもどんどん下腹部痛が増してきます。
頭痛と軽い吐き気も出てきました。
不安になってクリニックに電話。
状況を説明すると、時間外でもすぐに診てもらえることに。
自宅から徒歩圏内のクリニックにして良かったと心底思いました。
切迫流産と診断
クリニックに到着して、すぐに診察してもらうと切迫流産と診断されました。
胎嚢は2週間前より、やや大きくなっているものの、7週で本来確認できる卵黄嚢や胎芽の姿はありませんでした。
本当なら心拍確認もできる時期なのに…
医師からは「まだ諦める状況じゃないからね」と言われ、流産予防の注射をして、お薬をもらい、自宅で安静にすることになりました。
進行流産の予兆
夕方からますます下腹部痛が増し、出血も微量ながら継続。
おまけに吐き気と頭痛もひどくなる一方。
夫にはラインで状況を伝えていたものの、仕事のため帰宅が遅く、ただただ1人で耐えるしかありませんでした。
痛いし、辛いし、怖いし…わたしはパニック
泣きながら母に電話しました。
妊娠したこともまだ報告していなかったので、
など話をしました。
話していると少し気持ちが落ち着いてきました。
母と電話をしたあとは、たまたま連絡してくれた親友にラインで状況を報告。
親友も流産経験者でわたしの気持ちをすごく理解してくれました。
その後、夫が帰宅して気持ちは落ち着いてきましたが、やはり下腹部痛は持続。
夜中にはさらに痛みと出血は増し、不安も増大。
子宮の収縮痛みが一晩中続き、赤ちゃんが外に出てきたがってるんだと肌で感じました。
朝を迎える頃には「もう赤ちゃんはダメなんだろうな」と、心の奥で悟っていました。
それでも、赤ちゃんの生命力を信じて、鎮痛剤は飲まずに一晩耐えました。
流産確定
朝一でクリニックを受診し、すぐにエコーをしてもらうと、
「出血が多いね。これはかなりお腹痛かったね」と言葉をかけられ、それだけで泣けてきました。
エコーで状態を見ると、昨日しっかりと大きくなっていた胎嚢がすでに形を崩していました。
医師から「今回は残念だけど、初期の流産は誰も悪くないからね」と言われました。
覚悟はどこかでしてたけど、流産を宣告されてショックで悲しくて、ただただ泣いていたように思います。
進行流産でしたが、まだ子宮内に内容物が残っている不全流産の状態でした。
「今後の身体のことを考えて、早くきれいに出す方が良いからね」と説明を受け、その日のうちに流産手術を受けました。
わたしが受けた流産手術は、手動真空吸引法(MVA)というものでした。
手術の詳細は、こちらの記事をご覧ください。
まとめ
妊娠した方の6〜7人のうち1人が経験する流産。
実は多くの人が流産を経験していますが、「どうして自分が…」と責めたり、「赤ちゃんに申し訳ない」という不甲斐なさを感じます。
流産は、身体の負担・心の負担が非常に大きい出来事です。
わたしは、この後もう一度初期の流産を経験することになります。
しかし、現在、3度目の正直で妊娠9ヶ月を迎えます。
流産は悲しい出来事に違いありませんが、決してその後の妊娠を諦めるものではありません!
切迫流産と診断された方は、赤ちゃんの生命力を信じて、ゆっくりと安静にして過ごしてください。
そして、残念ながら流産となってしまった方は、まずは心と身体を十分に休めてください。
そして、また赤ちゃんが戻ってくれる日を信じて待ちましょう。
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